M&Aの減少
今朝の日経新聞一面で、M&A件数の減少が報じられていましたが、現場に立つ者の一人として、M&Aがピークアウトしたことは1年前から感じていたことです。減少が本格化し、統計として出てくるようになったのでしょう。
記事にも出ていましたが、減少の大きな要因は、ファンドの資金調達が困難になったことであり、事業会社が行う戦略的なM&Aは、余り大きな影響がないと思いますが、事業会社が行うM&Aにも景気悪化の影響が出てきており、昨年と比べると勢いは弱まってきています。
今後とも、企業の命運を賭けた戦略的なM&Aは起こりますが、景気の減速でM&A実行時に立てた事業計画が未達成になる可能性もあります。この例の様に、検討が不十分な企業買収が、将来、買い手側企業の致命傷になることも十分に考えられます。
「M&Aの検討は、M&A後の検討である」と以前から一貫して申し上げておりますが、今後は、より一層、この“M&Aの大原則”が重みを増すと感じています。
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- [2008/06/30 08:43]
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