日本航空は、一日20億円の赤字
日本航空の幹部社員は、「現在、グループ全体で1日に20億円の赤字が出ている」と現状を説明したそうです。毎日20億円の赤字を出す一方で、リストラが進まないのを見ると、事業再生は成功するのか疑問視する声も出てくるでしょう。
この状況に、東京地方裁判所が日本航空へ更生計画の早期提出を促す異例の要請を行ったことが明らかになったと報道されています。プレパッケージ型会社更生で、裁判所が更生計画の前倒しを要請したという話はあまり聞いたことがありません。確かに日本航空が会社更生手続きを申し立ててから、事業再生に向けた大きな動きが表面化していません。公的資金を使い時間との勝負である法的整理にもかかわらず、まるで牛の歩みの様です。会社更生法適用の申請後も一日20億円の赤字(1ケ月で600億円の赤字)が続いているので、東京地方裁判所が、止血対策とリストラ前倒しを求めたことは十分に理解できることです。東京地方裁判所も日本航空の事業再生の進捗状況に危機感を感じ始めたのかもしれません。
更生計画が達成できず破産手続きに移行した事例は数多くあります。更生計画の実行ができなければ、再び公的資金が投入されると思っているならば、これは、親方日の丸意識以外の何物でもありません。5%の給与カット、ノンコア事業の切り離しを迅速に進めることが必要なのは、明らかでしょう。
スポンサーサイト
- [2010/02/23 07:13]
- 指定なし |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲