適切な経営判断だと思います
ヤマダ電機が天津店を閉店すると報じられています。残り1店舗ですので、中国からの完全撤退も視野に入っていると思います。
日本の領土である尖閣諸島の国有化をきっかけに中国での反日機運が報じられてて随分と時間が経ちます。
以前から、海外進出の際には、相手国の対日感情も重要な要素だと書いてきました。
繰り返しますが、親日国への進出は「友好的M&Aを行った後の経営」、反日国への進出は「敵対的買収・乗っ取り型M&Aを行った後の買収」に似ています(直観的な表現です)。
海外進出を果たしても、従業員は日本人でなく、お客様も大半が進出先の国の人々です。
これらの人たちが「日本人、この野郎!」という感情を持っていれば、経営がうまく進むとは考えられません。
実際、多国籍展開をしている多くの企業に訪問しお話を伺うと、反日意識が高い国へ出ている企業は大変な苦労をしているところが多いのが実態だと感じます。
数年前ですが「日中のM&A専門会社を始めたい」と言う知人(M&A未経験)に、「日中のM&Aは上手くいかなくなるから止めておきなさい」と助言したことがありました。この方は「日中の懸け橋になりたい」と言っていましたが、その後どうなったことか。
話がだいぶ横に逸れましたが、将来性を見極め、迅速に撤退の判断をしたヤマダ電機の経営判断は「さすが」と思います。
脱中国は大きな流れになっていると感じます。
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