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会社が売れない理由 

小職のところにも、中小企業経営者(オーナー)から事業承継や経営不振による売却の可能性についてのお尋ねの電話やメールが来ます。

ご相談にこられる方の中には、他のM&A業者に相談したものの数年かかっても売却が出来ないので、改めてM&A業者をネット検索して、当社に来たと言う方も、かなりの数おられます。

お問い合わせを頂きました方とお会いして、会社が売れない理由を見伺いますと、買い手が到底受け入れない様な条件で売りたいと希望される方もかなりの割合でおります。

会社の取引でイメージが湧かないのであれば、不動産に置き換えれば、よく判ると思います。

例えば、近隣の相場が坪当り10万円で取引されている地域があったとします。この地域に土地を持っている方が、「私の土地は天下無双。こんなすばらしい土地はない。私には子供がいないので、この土地を坪100万円で売って上げよう。」と言っても、この土地を買う人が現れるでしょうか?

話を会社売却に戻し、非常に単純化した例を使って、割高な会社売却希望と売れない理由について説明します。

企業買収を検討しているX社があり、A社、B社の2つの案件が持ち込まれているとしましょう。

売却希望金額が10億円のA社の営業利益は1億円、同じく売却希望金額が10億円のB社の営業利益が2億円とします。

買い手企業X社は、A社とB社のどちらを買収するかといえば、5年間分の営業利益で買収することができるB社が合理的ですので、当然、B社を買収します。(当たり前です)

現実にA社が売却を実現するには、売却金額を5年間の営業利益で回収できるように5億円にするしかありません。

ところが、このように誰でも判る理屈が、自分の事になると判らなくなる中小企業の経営者が以外と多いのです。その結果、何年経っても、会社の買い手が現れないという結果になります。

こういう方は大抵「うちの会社は素晴らしい」とおっしゃいます。が、利益を1億円しか生み出せない会社と2億円を生み出す会社が同じ価格で売りに出ていたら、企業を買収する側は、当然、後者の方を買収するので、自分の会社が何年も売れずにいるのだという現実を受け入れてほしいと思います。

繰り返しになりますが、売る事を実現するには、売却希望価格を下げるか、売却を諦めるしかないことは、誰にでも容易に理解できることです。

また、別の法外な条件の例ですが、年間営業利益が5千万円の会社があり、その借入金が100億円です。会社の株を譲渡するが、その借入金をそのまま引き継いでほしいという相談もありました。

この場合、元本を返すだけでも200年かかります。

200年と言ってもイメージが湧きませんので、具体的に言えば、今年から200年前にあたる1813年はナポレオン戦争のドレスデンの戦いが始まった年です。この年に借入金の元本を営業利益全てを使って返済を始め、今年、ようやく返済が終わる訳です。(もちろん、このたとえには金利を考慮していません。)

この様な状態の会社を買う方が登場するかどうか、改めて書くまでもありません。

会社が数年かけても売却できないのには、相応の理由が必ずあります。

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